皆様、こんにちは。
今回はアシタカ役の市川團子にインタビュー🎤
スーパー歌舞伎や『もののけ姫』に対する思いをたっぷり聞きました。
まずは小さい頃から触れてきた「もののけ姫」に対する思いを語る團子。
よく言われるテーマは「自然との共生」だと思うのですが、
僕はそれ以上に、見終わった後に、「正しさとはなんだろう」と、
そういう問いを投げかけられる映画だと思っていて。

自分の軸を持って何かに取り組むことに対して、
もう一回自分の価値観を問われる作品であると思います。
色々な情報が錯綜して自分で選び取る力が必要とされる今の時代、
この作品のメッセージは響くものがあります。
―――「もののけ姫」で心を掴まれたシーンは?
アシタカが村を追われるとなって旅するシーンが1番好きなんです。
雄大な自然と素晴らしい音楽のなかで、孤独なアシタカが旅をするという。
哀愁に満ちたシーンで、1番心にきますね。
―――祖父の猿翁さんがお亡くなりになられた時に、
偶然「もののけ姫」の「アシタカせっ記」をお聴きになられていたとか。
ちょうど京都の公演中だったんですけれど、
舞台終わりにカフェで「アシタカせっ記」を偶然聴いて、
勇気をもらったのを覚えていて。
ジブリさんの曲だとは知っていたのですが、
それが「アシタカせっ記」であるとは認識していなくて。
この曲なんていい曲なんだと思って調べたら、「アシタカせっ記」であるとわかったんです。
宮﨑駿監督が久石譲さんに、
絶望の中の希望を表現してほしいと伝えて作られた曲。
当時自分が沈んだ気持ちのなかで希望をもらえた曲ですから、
あとになってその繋がりに気づきました。
―――スーパー歌舞伎が創始されてちょうど40周年を迎えますね。
スーパー歌舞伎というものは毎回テーマがあるんです。
全作品に必ず象徴となる言葉が決まっているんです。
『オグリ』だったら「ロマンの病」であるとか。
『もののけ姫』では「生きろ」と、明確なテーマがありますよね。

「もののけ姫」の扱う壮大なテーマと、デフォルメの演劇である歌舞伎、
それぞれの特徴がすごくマッチしているんじゃないかなと思っています。
スーパー歌舞伎は、祖父が歌舞伎の魅力を現代に届けたいという思いで創ったもの。
歌舞伎の魅力も、『もののけ姫』の魅力も、存分に発揮される
作品になるのではないかなと思っています。
―――團子さんの初舞台が2011年・新橋演舞場『ヤマトタケル』でワカタケル役。
過酷な運命の中で旅していく若者という点で、アシタカと重なります。
アシタカもヤマトタケルも、境遇が似てますよね。
どちらも孤独な人物だと思います。
もう一個共通しているのは、どんな状況でも前を向いているということ、
決して腐らないんですね。
常に前を向いている人っていうのは魅力的だなと思います。

よく祖父は、「芸は人なり」と言っていたんですけど、
最後はやっぱり人間性だと思いますし、磨かなきゃいけないところですね。
―――今團子さんの走っていくパワーや原動力になっているものは?
祖父が、演劇の目的は感動を届けることだと言っていて。
観たお客様にとって、何かを踏み出す一歩や活力になるよう、
出来るだけ多くの方にいいものを届けたいという気持ちが原動力です。

―――スーパー歌舞伎『もののけ姫』7・8月のロングランが始まります。
現時点での意気込みとお客様へのメッセージをいただけますでしょうか。
祖父が始めたスーパー歌舞伎の新作ができるということは、覚悟のいることです。
さらに今回は「もののけ姫」という原作を尊重したうえで歌舞伎にすることが、
難しいところであり、いい化学反応を生むチャンスでもあると思います。

原作ファンの方にも歌舞伎ファンの方にも、どの世代のファンの方にも
感動していただける作品になるよう、一生懸命舞台に取り組もうと思います。
◆公演日程
2026年7月3日(金)~8月23日(日)
◆チケット発売情報
7月公演分: 好評発売中!!
8月公演分: 6月25日(木)10:00 より発売開始
© 1997 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, ND
