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2026.06.17
トピックス

皆様、こんにちは。

本日はサン役の中村壱太郎にインタビュー✨

名台詞「お前にサンが救えるか」への独特な視点や、インスピレーションを得るために訪れたという屋久島でのエピソード、ともに舞台を創る市川團子さんへの熱い信頼まで、たっぷりと語っていただきました。

 

―――今回この「もののけ姫」という作品を見返してみて、どう感じましたか。

タイトルロールがサンですよね。
改めてサンの魅力を感じながら見返しました。

 

―――以前「もののけ姫」には、「とても歌舞伎的な決め台詞の印象の残り方がある」と仰っていましたが。

1番感じるのは、「お前にサンが救えるか」というモロの君がアシタカに向かって言う台詞ですね。
他にも随所にあるのですが、言葉が残るってこういうことなのかなと思いました。

 

―――歌舞伎でも若い女性で、内なる炎を燃やすようなお役があるかと思いますが、今回のサン役はどのように挑もうと考えていますか。

サンは大体15歳という設定がされていますけれど、歌舞伎の女方だと例えば『曽根崎心中』のお初は19歳の設定です。
年齢を超えることができるのは歌舞伎の女方の特徴です。
そのうえで、サンのもつ俊敏さ、人間ではない獣感を大事にしたいですね。
歌舞伎でも人間ならざるもの、狐や鳥などになることがありますから、そういった歌舞伎の特性も活かしながら役を作っていきたいと思います。

 

―――近年、壱太郎さんは映画「国宝」で女方の所作指導もされたり、少し前には新海誠監督の「君の名は。」で巫女の振付をされていたり、ジャンルを超えた形でのご活躍をされています。今回、こういった経験が活きるところはありますか。

これまでやってきたことが、その都度一番新しい舞台に活かされていて。
新たなものに触れる新鮮さを忘れない気持ちと、歌舞伎という固定概念を持ちすぎずに挑むことですね。
僕たちが絶対と思っていることが、傍から見ると絶対ではないことが多々あるので、その感覚を忘れずに今回も新たな歌舞伎の扉を開いて、みんなで意見を出し合いながら創っていく。
そういう現場にいたいなと思いますね。

 

―――ご自身のプロジェクトの“ART歌舞伎”では最新のテーマが“DEEP FOREST”というところで少し「もののけ姫」と親和性があるように思いますがいかがでしょうか。

幕開き前からその世界観に誘うという部分や、劇場に入ってから出るまでがエンターテインメントという感覚は「もののけ姫」の中にもあると思いますね。
時代を超えて原生林の中に彷徨うような、そんな空間とスーパー歌舞伎のスペクタクルを体感していただけたらと思いますね。

 

―――屋久島にも行かれたんですよね。

この公演の稽古前に屋久島に行ってきたんですけれども、「もののけ姫」の原点と言われることもあるように、本当に神秘性を帯びた空間が広がっていて。
実際に目で見る緑であるとか、耳で感じる水の音であるとか、都会では触れることができないものが自分の体の中に入ってくる感覚はありましたね。

 

―――アシタカ役の團子さんとは、この数年大きな舞台を共にされてきていますが、壱太郎さんから見た團子さんはいかがですか。

とにかく自分の理想郷に突き進んでいく男ですね。
そして彼の目指すところには、(二世)猿翁のおじさまがいらっしゃって。
その血を継いだ團子君が新たなスーパー歌舞伎を創る、そこに僕はなんでもやれることはやって、いろいろなことを話し合って、その一端を担えたらと思いますね。
この『もののけ姫』をきっかけに、また新たな歌舞伎の未来の道が開けていけたらいいなと思います。

エボシ御前を勤める時蔵さんは、女方として大好きな先輩であり、また大切な友でもあるというなかで、一緒に新たなものを創れることは嬉しいです。

乙事主を勤める中車さんとは、いままで様々なことをともに乗り越えてきたという思いもございます。

役者同士の経験値を活かしながら、この作品をみんなで、いい意味で攻めの姿勢で向かっていけたらいいのではないかと思いますね。

 

―――お客様へ一言お願いします。

歌舞伎だからこそ、あっと驚くような瞬間がたくさんあると思いますので、ぜひ体感しに劇場にいらしていただけたらと思います。
僕も“歌舞伎版 サン”をお届けしますので、楽しみにしていてください。

 

◆公演日程
2026年7月3日(金)~8月23日(日)

◆チケット発売情報
7月公演分: 好評発売中!!
8月公演分: 6月25日(木)10:00 より発売開始

2026.06.10
トピックス

皆様、こんにちは。

先日スーパー歌舞伎『もののけ姫』の製作発表記者会見を行いました。

 

アシタカ役の市川團子、サン役の中村壱太郎、
乙事主役の市川中車、演出の横内謙介、
スタジオジブリ代表取締役プロデューサーの鈴木敏夫らが登壇。

作品にかける思いを語る、熱意溢れる記者会見となりました。

 

アシタカ役:市川團子

スーパー歌舞伎は、私の祖父・二代目市川猿翁が、現代の人にも歌舞伎の魅力を伝えたいという精神のもと、命懸けで創始したものです。
『ヤマトタケル』を始め、祖父のライフワークのような活動でした。
今回は、祖父がいない初めてのスーパー歌舞伎の新作です。

また「もののけ姫」は、国内外で人気を誇り、スタジオジブリさんの代表作であるとても魅力的な作品です。
この大きな2つの冠のなかで新作歌舞伎として上演するということに、正直怖さもあります。
しっかりと覚悟を持って、ひとりでも多くのお客様に感動と、明日を生きる活力を届けられるよう皆で力を合わせて誠心誠意舞台に向かいたいと思います。

 

サン役:中村壱太郎

たぶん僕の人生で一番大きな歌舞伎の記者会見になっています。(笑)
それだけ注目されているということにワクワクとドキドキを感じています。
時代冒険活劇という言葉がありますが、まさに我々歌舞伎の歴史を脈々と感じながら、みんなで冒険をしている気がします。
サンはタイトルロールでもありますから、その使命感を纏いながら、このお役を勤めたいと思います。

スーパー歌舞伎『もののけ姫』は新時代の歌舞伎の幕開けとなると感じておりますので、とにかくこれを見なければ損だと思わせるような作品にしたいと思います。

 

乙事主役:市川中車

1986年に父・二代目市川猿翁がスーパー歌舞伎第一作『ヤマトタケル』を打ったとき、周囲の人から、やめた方がいいという意見があったと聞いています。
しかし、父は『ヤマトタケル』を成功させ、以来40年が経ちました。
スタジオジブリさんの偉大なる作品を、スーパー歌舞伎として上演することは、大変に意義があることだと思えてなりません。

我々澤瀉屋は、“父だったらどうするか”を全員で考え、また壱太郎さんと時蔵さんの力を借りながら前に進んでいく。
これが今回のスーパー歌舞伎の骨子だと思っています。

 

スタジオジブリ 代表取締役プロデューサー 鈴木敏夫:

「もののけ姫」を映画でやろうとしたとき、いろんな方から反対されたんですね。
いわゆる時代劇は映画でもう流行らないと。
でもひとつひとつ乗り越えて公開され、またこうして歌舞伎の世界で上演される。
そんなことを思い出して、ちょっと感動しています。

宮﨑(駿 監督)は、「もののけ姫」は時代劇で、この作品を歌舞伎で上演するのはごくごく自然な流れだと言っていました。
この二人が出演して頑張ってくれるなら、たぶん成功は間違いないと思います。

 

演出 横内謙介:

「もののけ姫」という日本にとって神話のような作品、そして我々が愛し続けるスーパー歌舞伎。
二つの大きなタイトルが一つの舞台になる素晴らしい仕事に参加できることに感謝しながらも、期待に応えなければいけない責任の重さを痛感しています。

スーパー歌舞伎を創始した(二代目市川)猿翁さんは、現代人に届く舞台にしなければいけないと常に言っていました。
アニメと歌舞伎がひとつになり、我々創り手もひとつに、そしてお客様と出会い、皆で“ともに生きる”。
そんなユートピアのような時間が生まれるよう、全力を尽くしたいと思います。

 

公演日程
2026年7月3日(金)~8月23日(日)

チケット発売情報
7月公演分: 好評発売中!!
8月公演分: 6月25日(木)10:00 より発売開始

2026.06.03
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皆様、こんにちは。

 

今回は、長年スーパー歌舞伎の演出を手掛ける横内謙介さんにインタビュー!

スーパー歌舞伎『もののけ姫』への思いを語ってくださいました。

 

 

―――宮﨑駿監督の「もののけ姫」をスーパー歌舞伎で演出すると聞いたとき、率直にどう思われましたか。

 

スーパー歌舞伎を上演するにあたって、

やはりこのような大きなタイトルがくるんだなと、しみじみと感じました。

スーパー歌舞伎だけでも大きな山ですが、

もうひと山が「もののけ姫」ということで慄きましたね。笑

 

生身の舞台だからこそ面白いもの、

さらには歌舞伎だからこそ表現できる世界を

お客様に楽しんでいただくことがとても大事だろうと思っていて。

 

歌舞伎ならではの武器を最大限使うことで、この大きな二つの山も、

頂上まで行けるのではないかなと希望を持って取り掛かっています。

 

―――二代目猿翁さんのそばで、数々の名作に関わってこられたと思いますが、

このスーパー歌舞伎をいま新しい形で未来に繋ぐ面もあるのではないでしょうか。

 

一番最初に携わったのは『八犬伝』(平成5年4月新橋演舞場)ですね。

その時巨匠たちの下にいた若手たちが、今現役のプランナーとして、

当時のつくり方、テイスト、クオリティを継承できる良いタイミングです。

團子さんはすごく若いですけれど、僕たちがうまく仲立ちをすることで

猿翁さんの持っていた精神性、技術、発想を共有できる大事なチャンスだと思っています。

 

それからスーパー歌舞伎って、創る伝統なんですよね。

創るなかで初めて猿翁さんの思いが活きますから。

我々が常に創り続けることで、猿翁さんの精神に触れる部分がありますね。

 

―――一方、タタラ場のシーンや労働の現場など人間の描かれ方は、

横内さんが扉座などで描かれてきた人間の在り方に通じる部分があるのかなと思います。

 

僕は「もののけ姫」の何に感動したかというと、タタラ場の在りようです。

いかに自然と共存していくかという話ですが、

そこに共存すべきものとして現れるのがタタラ場として表現されるのかと。

そこに、宮﨑駿監督の世界の深さと現代性を感じました。

 

ですから今回も、そこにはシンパシーを感じながら、

そして歌舞伎俳優の方たちにも活き活きと演じてもらいたいと思っています。

 

―――どんな楽しみな仕掛けになりそうでしょうか。

 

今回の僕たちのこだわりは、映像を使わないということ。

歌舞伎の技法を使って、現代的なリズムで、スペクタクルを見せていく。

それに新橋演舞場の機構ありきで製作していますから、

バトン一本に至るまでを使い尽くしてスペクタクルを創り上げます。

 

俳優の肉体と、重力と時間に生身で戦っているスタッフたちとで、

新橋演舞場という大きな箱でお見せする。

体感してもらうケレンですね。

 

―――現代に「もののけ姫」をこの形でやる意義はなんでしょうか。

 

生身の舞台だからこそのテーマになると思うのは、“いのち”というもの。

いま目の前で命が輝いている瞬間、芝居ってそこが見えるのがすごいところですよね。

「もののけ姫」の“生きろ”というコピーがありますが、

これはすごくシンプルだからこそ難しいテーマですね。

 

いまを生きる者たちがお互いを励まし合うだとか、

それから生きているからこそある“死”さえも愛おしく描いていくだとか、

今回“いのち”をよりリアルに感じていただけたらいいなと思います。

 

―――最後にお客様にメッセージをお願いします。

 

スーパー歌舞伎の名に懸けて、

アニメとはまた違う『もののけ姫』を皆様にご堪能いただけるよう、

チーム一丸となって取り掛かりますので、ぜひ体感しに来ていただけたらと思います。

 

そして何度も観たい作品にしたいと思いますので、

ぜひお早めに、一度目を観にいらしてください!

 

◆公演日程
2026年7月3日(金)~8月23日(日)

◆チケット発売情報
7月公演分: 好評発売中!!
8月公演分: 6月25日(木)10:00 より発売開始

2026.05.27
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皆様、こんにちは。

 

今回はアシタカ役の市川團子にインタビュー🎤

スーパー歌舞伎や『もののけ姫』に対する思いをたっぷり聞きました。

まずは小さい頃から触れてきた「もののけ姫」に対する思いを語る團子。

 

よく言われるテーマは「自然との共生」だと思うのですが、

僕はそれ以上に、見終わった後に、「正しさとはなんだろう」と、

そういう問いを投げかけられる映画だと思っていて。

自分の軸を持って何かに取り組むことに対して、

もう一回自分の価値観を問われる作品であると思います。

色々な情報が錯綜して自分で選び取る力が必要とされる今の時代、

この作品のメッセージは響くものがあります。

 

―――「もののけ姫」で心を掴まれたシーンは?

アシタカが村を追われるとなって旅するシーンが1番好きなんです。

雄大な自然と素晴らしい音楽のなかで、孤独なアシタカが旅をするという。

哀愁に満ちたシーンで、1番心にきますね。

 

―――祖父の猿翁さんがお亡くなりになられた時に、

偶然「もののけ姫」の「アシタカせっ記」をお聴きになられていたとか。

 

ちょうど京都の公演中だったんですけれど、

舞台終わりにカフェで「アシタカせっ記」を偶然聴いて、

勇気をもらったのを覚えていて。

 

ジブリさんの曲だとは知っていたのですが、

それが「アシタカせっ記」であるとは認識していなくて。

この曲なんていい曲なんだと思って調べたら、「アシタカせっ記」であるとわかったんです。

 

宮﨑駿監督が久石譲さんに、

絶望の中の希望を表現してほしいと伝えて作られた曲。

当時自分が沈んだ気持ちのなかで希望をもらえた曲ですから、

あとになってその繋がりに気づきました。

 

―――スーパー歌舞伎が創始されてちょうど40周年を迎えますね。

スーパー歌舞伎というものは毎回テーマがあるんです。

全作品に必ず象徴となる言葉が決まっているんです。

『オグリ』だったら「ロマンの病」であるとか。

『もののけ姫』では「生きろ」と、明確なテーマがありますよね。

「もののけ姫」の扱う壮大なテーマと、デフォルメの演劇である歌舞伎、

それぞれの特徴がすごくマッチしているんじゃないかなと思っています。

 

スーパー歌舞伎は、祖父が歌舞伎の魅力を現代に届けたいという思いで創ったもの。

歌舞伎の魅力も、『もののけ姫』の魅力も、存分に発揮される

作品になるのではないかなと思っています。

 

―――團子さんの初舞台が2011年・新橋演舞場『ヤマトタケル』でワカタケル役。

過酷な運命の中で旅していく若者という点で、アシタカと重なります。

 

アシタカもヤマトタケルも、境遇が似てますよね。

どちらも孤独な人物だと思います。

もう一個共通しているのは、どんな状況でも前を向いているということ、

決して腐らないんですね。

常に前を向いている人っていうのは魅力的だなと思います。

よく祖父は、「芸は人なり」と言っていたんですけど、

最後はやっぱり人間性だと思いますし、磨かなきゃいけないところですね。

 

―――今團子さんの走っていくパワーや原動力になっているものは?

祖父が、演劇の目的は感動を届けることだと言っていて。

観たお客様にとって、何かを踏み出す一歩や活力になるよう、

出来るだけ多くの方にいいものを届けたいという気持ちが原動力です。

 

―――スーパー歌舞伎『もののけ姫』7・8月のロングランが始まります。

現時点での意気込みとお客様へのメッセージをいただけますでしょうか。

 

祖父が始めたスーパー歌舞伎の新作ができるということは、覚悟のいることです。

さらに今回は「もののけ姫」という原作を尊重したうえで歌舞伎にすることが、

難しいところであり、いい化学反応を生むチャンスでもあると思います。

原作ファンの方にも歌舞伎ファンの方にも、どの世代のファンの方にも

感動していただける作品になるよう、一生懸命舞台に取り組もうと思います。

 

◆公演日程
2026年7月3日(金)~8月23日(日)

◆チケット発売情報
7月公演分: 好評発売中!!
8月公演分: 6月25日(木)10:00 より発売開始

2026.05.20
トピックス

皆さま、こんにちは。
先日ついに公開となった、スーパー歌舞伎『もののけ姫』のスポット映像と宣材写真、チェックしていただけましたでしょうか?
本日はそのビジュアル撮影の裏側をお届けします!!


1. 撮影に向けた打ち合わせ

今回は衣裳、かつらなどの製作段階にも團子さんが加わり、ディスカッションを重ねています。


衣裳打ち合わせの様子

また衣裳合わせでは、実際に衣裳を着て身動きを取りながら細かい部分の調整を行いました。

衣裳合わせの様子


衣裳合わせの様子


2.  スタジオに流れる空気感

ビジュアル撮影当日。 クリエイティブスタッフと入念な話し合いを重ねながら、役に入り込んでいく真剣なまなざし。
メイクは原作を参考にしながら、俳優自らが「どう見せるか」を考え、自身の手で創り上げています。

 



市川團子


かつらの確認をする中村壱太郎



中村時蔵

3. ビジュアル撮影開始!!

原作のイラストを確認しながら小道具の持ち方や衣裳の見え方を追及する俳優たち。
カメラの前に立つと、俳優たちの瞳にスッと「役」の光が宿ります。
何度もポーズを変え、試行錯誤を重ねながら撮影が進められました。





4. 物語はここから始まります

今回公開した扮装写真は、いわば物語の入り口。これからのビジュアル解禁、そして舞台上での姿にぜひご期待ください。
その幕が上がる日を、お楽しみに!!!


松竹公式YouTubeチャンネルにて

「週刊もののけ歌舞伎チャンネル」公開中!!

こちらも併せてご覧ください

https://www.youtube.com/playlist?list=PLkQM-7_8lXlmMNSvaG8UE2HWM2LdX4ppi

◆公演日程
2026年7月3日(金)~8月23日(日)

◆チケット発売情報
7月公演分: 5月25日(月)10:00 より発売開始
8月公演分: 6月25日(木)10:00 より発売開始

© 1997 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, ND